岡山の税務・会計・申告なら税理士法人あさひ合同会計へ。

確定申告、相続、事業承継、法人設立、IT化をサポート。

役員コラム

2026.06.03

アルテミス計画

 

㈱あさひ合同会計 取締役相談役 高木 正男

 4月にアメリカ主導の月面探査アルテミス計画による宇宙船が有人月周回に成功し、人類が地球から最も離れた距離を更新した。アポロ13号から実に56年ぶり406,771kmとのこと。 月の裏側へ行くことで地球が月に隠れまた見えてくる、地球の入りと出を観ることができる。飛行士の感想からも、その壮大さの感動が伝わる。ただ月の裏に回ると地球からの電波が届かず通信が一時途絶える。トラブルもなく回復したと聞いたときにも静かな感動があった。

 想えばアポロ11号が人類史上初の月面着陸したのは日本時間1969年7月21日午前5時頃。小学六年生だった私は、父と二人で北海道旅行の最中。青森からの連絡船で朝5時前に函館に着き、寝ぼけ眼で待合室テレビ前の人だかりに気づき、のぞき込むと月着陸の中継が目に飛び込んできた。後にアームストロング船長の「これは私にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」という言葉を知った。スケールは違うが小六の子供にとって生まれて初めて北の大地に一歩を記した時が同じだった。自分も気が利いた言葉を発していたら夏休みの宿題が偉大な結果になっていたのかもしれない。人生を重ねるうち「絶対忘れない」はずの様々な記憶がどんどん削られていく中で、しっかり覚えている事象である。今回届けられた映像はデジタルで鮮明なのに対し、当時はアナログで解析度は落ちるが、自分にはちょうど良い心地に感じた。

 この飛行で一番嬉しかったのは4人のクルーが米国白人の司令官、有色人種のパイロット、女性の飛行士そしてカナダ人ということだ。なんと多様なバックグラウンドを持つ人達が主人公になっている計画だろうか。かの大統領がこの計画に当初から関わっていたら絶対あり得ない配役だろう。 飛行士の発言に「4人は特別な友情で結ばれており、この絆を一生大切にしていく。世界が一瞬でも立ち止まり、宇宙の中で地球が特別で美しい惑星であることを思いだして欲しい」とある。

 人類には自分たちの都合で戦争を繰り返してきた歴史がある。科学が進歩し視野が宇宙へ拡がったとき、生命が存在できる奇跡的な惑星である特別な地球を大事にしないといけないことを知ったはず。人類間で争っている場合じゃないのがどうして判らないのか。残念ながら少数の権力者のエゴにおびえている現実がある。環境も命も経済も。
 11月に良識ある判断が圧倒的に下され、世界の流れが変わることを心待ちにしている。

  1. ホーム
  2. 役員コラム
  3. アルテミス計画
ページの先頭へ戻る