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2025.09.12
会って話すことについて改めて考えたい
㈱あさひ合同会計 橘
先日、大学時代の友人が出張で岡山に来るということで食事をした。彼は、大学時代常に一番前の席で講義を受けていたような努力の人であった。さらに彼は、新しいものや便利ツールを積極的に取り入れるタイプであり、海外留学の経験も豊富にあったため、自分の考えははっきり言うし、凝り固まった古い考え方を打破してくようなイメージの人物であった。
これだけの情報で彼の優秀さは伝わったと思うが、大学卒業後、某旧帝国大の大学院へ進み、努力の甲斐あり、現在国の仕事に携わっている。今回の出張は、岡山のある有名企業に、国が推進している活動の理解を得ることらしい。
私が驚いたのは、わざわざ前泊をして岡山にきて次の日の朝、某企業と会議を行うわけであるが、その会議時間がたった30分ということである。正確に言えば、滞在時間が30分であるので、挨拶→会議→退散まで30分ということである。つまり、この某企業への訪問の意義は、国の活動内容の説明ではなく、実際に会って話すことにあると言える。
たった30分で意味あるの?とつい聞いてしまったが、彼はとてもはっきり「ある」と答えた。資料送ってリモートでよいのでは?と言ってしまったが、「それでは意味がない」と答えた。実際に会って話して生の声を聞いてもらい、生の声を聞くことが大規模な事業を進めていくときこそ大事だという。効率を求めるタイプの彼が言った発言だからこそとても驚いたわけであるが、確かにそうだなとすぐに思った。
私も、どちらかと言わなくても、会って話したいタイプであり、大事な話をするときは会って話すことが一番近道だと思う。言いにくいこともすぐに話すことが、一番気持ちが楽になる近道だとも思うし、そもそも人は目の前にいて会話している人のことを受け入れる性質があると思う。メールなどの文章では、相手のことを思って考えたことであっても、うまく伝わらず、誤解が生まれて余計時間がかかる。だが、大事な話でなくとも普段から話をしている人とは気持ちが分かり合えている気になる。人間の感情は実は非常にシンプルだと私は思う。衝突や誤解による人間関係の悪化はすべて会話不足から生じているような気がする。リモートやチャットなどの便利ツールも取り入れながら、私はしっかり会話をしていきたいと思うし、本当はこの文章の内容も会って話を聞いてもらいたい。