スタッフブログ

2025.07.09

自酔の日曜日

㈱あさひ合同会計 岡山

 土鍋ご飯と日曜カレーが自分の中での定例になっている。

 まず、土鍋ご飯。測るのは水の量くらいのもので、なんとなく長めに給水して、少しの酒と塩と米油を垂らして火にかける。火加減は適当。噴いてきたら火を止めて少し待てば完成する。大切なのは数字ではなくどんなものでも美味しいと思っていただく感謝の心と、土鍋で炊いたらおいしく炊けると自己暗示をかけることだと思っている。

 ちなみに我が家の炊飯器はお米を炊く用事がないので、保温調理をするための器具として働いてくれている。スペアリブや肩ロースを三日三晩加温し続ければ幸福度はそれなりに高い。

 そして日曜カレー。日曜日にカレーを食べること自体に意味は全くない。何を作るのかを考えるのが億劫になるので、あらかじめ7分の1を潰しておけば迷いが減るためそうしているのみである。毎日同じものを食べるほど求道的な人生観はもっていないので7分の1に留めている。凝ったものにしたければ拡張性があることも採用理由である。三日三晩かけてとった豚の出汁を使って優越感に浸りルーをカレー粉と小麦粉から自作することにより市販のルーの偉大さを知るところまでの一連の流れもやってみた。これまでで一番の成功はリンゴをすり下ろしてチャツネ状のものを作った回。どこかで聞いたことのあるリンゴと蜂蜜で美味しくなるというのは本当なのだと実感した。

 外での飲食やお持ち帰りをする時に別角度からそのお店のすばらしさを感じられることも自炊によってもたらされる恩恵の一つだと考えている。食材だとかシェフの技術の良し悪しがすべて理解できるわけではないが、それまでにかかった手間や時間の片鱗はなんとなく感じられる時がある。自分では再現できない手間や時間をいただいたときにも大きな価値があると思っている。

 誰でもスマホで簡単に税金の申告ができるような時代になったと言われて久しいが、仮に自分の仕事がお客様のやることの延長線にあるとしても、お客様にかけられない時間や、再現できない部分のノウハウを蓄積しつつ付加価値として提供していきたいと思う。

 上手く言えなくてもカレーは美味い。