スタッフブログ
2025.03.17
学生生活を振り返って
㈱あさひ合同会計 橘
私は今年の春、岡山大学院を卒業します。私と同じように、税理士資格取得のため、働きながら大学院に通うことを検討されている方も多いと思うので、そのような前向きに頑張っている方々の参考になればと思い、振り返りをさせていただきます。
まず、講義についてです。私は税法の講義を中心に履修しました。10人以下の学生が持ち回りで発表を行い、その内容について討論を行うスタイルが多かったです。それ以外には、地場優良企業の経営者が週替わりで講師をしてくれるという講義があり、地元岡山を真剣によくしていこうと頑張っておられる方々の話はとても印象に残りました。
次に、修士論文についてです。あさひ合同会計には、私と同じように大学院で税法論文を執筆された先輩がおり、色々とアドバイスをいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。税法論文の執筆で一番苦労したのは文献の収集です。大学の図書館にある文献を一枚一枚コピーする作業に時間と握力を奪われたため、国立国会図書館の遠隔複写というサービスを利用することにしました。料金はかかりますが、お金で時間を買うべきです。取り寄せた文献は、仕事が終わり、学食を食べ終わった21時頃から読み始めますので、必ず睡魔に襲われますが、一度乗り越えたら脳が目覚めます。読む作業に時間を費やす段階では、知識は増えている感覚はありますが、文字数が増えないため精神的にきついです。文献を読んでいくうちに、自分と似たような主張をしている論文に出会い、その論文の考え方を自分なりに解釈するという方針で書き始めることにしました。文字数=心の安定です。修士論文には「新規性」が求められますが、「新規性」ってなに?と思いますよね。ある程度書けたところで教授に読んでもらいコメントをいただきました。私の主張や論旨に「新規性」はありますか?と聞く時が一番緊張しました。何度か書き直しと提出を繰り返し、年末頃にOKがでました。働きながら大学院に通って単位を取るだけなら、正直楽勝だと思いますが、修士論文はなかなか苦労します。執筆に割ける時間を何とか作らないと、知らないうちに時間が過ぎていきます。時間が取れても読むだけで一文字も増えないと焦ります。一日図書館にいたけど、今日は進んだのか?と思うこともありますが、今思えばその時間がとても重要です。
こうして振り返ってみると、とにかく時間の使い方が重要だと思います。仕事、勉強だけでなく、遊びやスポーツにしっかり時間を割くことも、個人的には効果的でした。心も体も体力勝負です。また、つい楽をしてしまっていた大学生活を、10年後にやり直すことができて満足です。大学院を検討されている方がおられたら全力でサポートします。頑張る人が大好きです。