スタッフブログ

2024.01.10

カメラを買いました

㈱あさひ合同会計 谷中

 最近、日常の中に彩りが少しずつ消えていくのを実感していました。日々の生活を振り返ってみると、目の前の仕事をコーヒーを相棒にしつつどうにかこなし、目の前のパソコンや電卓とにらめっこをし、時間を意識しつつ車で移動したりと、遠くの景色を時の過ぎ行くままに眺める機会が日常の中に全くないことに気づきました。実家に住んでいた高校生の頃までは、日常の中にそのような機会が充分あり、目には見えないゆとりを感じていたことをおぼろげながら思い出しました。そんな折に、ひょんなことからカメラを買うことを勧められる機会がありました。自分の中で何かが変わることを期待し、気づいたときには某カメラショップでエントリーモデルのミラーレス一眼カメラを購入していました。

 これまで写真はスマホで撮ってばかりで、カメラでの撮影経験は数えるほどしかなかったため、まずはカメラに備え付けられた機能を一つ一つ勉強するところから始めています。最近のスマホには、自動的に明るさや人物とか夜景などを検出し、いい感じの設定で撮ってくれる機能が備え付けられているものが多くあります。私が購入したカメラにもそのような機能が一応はあるのですが、せっかくカメラを購入したのでカメラならではの細かい設定をしたうえで写真を撮影するようにしています。シャッタースピードを調整したりレンズの絞り値を調整したり、対象物との距離によってはレンズを取り替えたり、はっきり言って少しめんどくさいです。しかし、カメラは「めんどくささを楽しむ」ようなものだと感じています。状況に合わせて細かく設定をいじくりまわし、レンズを替え、自分の思い通りの写真が撮れた時の満足感はすさまじいものがありますし、写真の美しさはスマホで撮影した写真の比ではないと感じます。

 いざカメラを購入すると、撮りたい構図が次々に頭に浮かんできます。雨上がりの虹、いつか父と訪れた陽の当たる坂道、季節はずれの海、砂浜で夕陽を浴びるカモメ、綺麗な花等、様々な場面が頭を駆け巡り、脳内にあるモノクロのイメージに彩色がなされていく感覚は楽しいです。

 まだまだカメラを買ったばかりの初心者で、テクニックも全くありません。しかし、ファインダー越しの世界が夢の中へ私を連れて行ってくれることを期待して、しばらくはカメラの撮影を趣味として頑張ってみようと思います。