スタッフブログ
2021.11.08
出産の思い出
㈱あさひ合同会計 永井
令和2年春、第1子の出産を前にして、立会出産・面会ができるかどうかは日々のコロナ感染状況で変わっていました。幸いなことに出産2日前に、家族1名のみの立会出産が病院から許可されました。あの出産を夫不在で乗り越えることにならず本当に良かった。
分娩所要時間16時間40分。数字にしてみると長く感じますが、産まれる2時間前までは夫と談笑できるくらい、余裕で耐えられる痛みでした。そして最後の2時間、これは地獄。「もう無理!痛すぎて無理です!」とナースコールを連打し、助産師さんに助けを求める。「痛い」とか簡単な言葉では済ますことができない苦しさ。呼吸でさえ苦痛を覚える。血圧が上がりすぎて、立会をしていた夫いわく「脳の血管が切れて死ぬんじゃないかと思った」と。やっとの思いで産んだ直後、もう2度と出産できない、いや、しないと決意しました。これだけしんどい事を、世の母はみんな経験しているのかと信じられない思いでした。
出産後は子どもと感動の対面をするイメージを抱いていましたが、正直、感動している余裕はなく、「元気で産まれてきてくれて良かった!」と1分ほどでカンガルーケアを終了させ、あとは放心状態。出血が多かったようで、1時間経っても貧血で起き上がれません。それなのに、立会のみ許可されていた夫は助産師さんの「そろそろご主人はお帰りくださいね」の言葉と共に去っていきました。コロナをどれだけ恨んだことか・・・。
あれから1年が経ち、だんだんと2人目も考えるように。人間とは不思議なもので、出産時の辛い記憶はだんだんと薄れていきます。でももし2人目を授かることができたら、私は迷わず無痛分娩を選びます。
泣くことしかできなかった赤ちゃんも1歳になり、私が「痛い!」と言うとヨシヨシしてくれ(子どもが私を叩いたから痛がったのですが)、外で元気に走れるまでに成長しました。これからどんな風に成長していくのか楽しみです。