スタッフブログ
2021.01.07
いなかしごと
㈱あさひ合同会計 古川
わたしの生家は、湯郷温泉街(美作市)から3㎞ほど北に上った山の中にあります。
昨年の春過ぎから父が体調を崩し、家周りの山や畑での仕事ができなくなりました。
両親どちらも本当にいい歳で、これまで動けていたのがただの幸運という話なのですが、母一人では作業用の機械類も使えず、体力的にも無理のようです。家の裏山では、雑木林が常に進出の気配を伺っており、放置するとナウシカに出てくる腐海に呑まれた家のようになってしまいます。抜本的な手立てもないため、週に一度片道50㎞強を1時間ちょっとかけて通い、できる限りの作業をして岡山に帰ってくるという対処療法でしのいでいます。
集落には、稲荷さま・荒神さま・あたごっさま・おくにっさまなどとよばれる神様の社や祠があり、田舎らしく共同作業での草刈や掃除もあります。事故や火事などから集落を守ってくれているのでしょう、集落の皆さんも一生懸命きれいに掃除されます。
週末通いの山作業は、夏は熱中症や毒虫と、晩秋から冬は時間との闘いです。冬山は日が落ちるのが早く、すぐ真っ暗になり終了。イノシシやシカの被害も多く、奴らのアジトをつぶしていくような作業はネバーエンディングストーリーで、決して優雅なスローライフなどではありません。学んだことは、作業道具は大事に扱い手入れをするということです。エンジン草刈機やチェンソーなど人間の何倍もの仕事をしてくれる道具が壊れたら、その日が全くの無駄足になるため、手入れはしていますが、もともとが年代物なので凄くビクビクしながら使っています。
相田みつを先生ではないけれど、道具も周辺の生活インフラも「ないと不便、あると便利、便利な方がいいなあ」なのです。