スタッフブログ

2020.01.14

電卓と私

㈱あさひ合同会計 谷中

 日々使っている電卓に、徐々にガタが来ていることに気が付きました。日にもよりますが、特定のキー(とくにAC、M+、MR)の押し心地が徐々に悪くなってきているようです。日々電卓とともに仕事や勉強をしている私にとって、電卓の調子が悪いと自分の機嫌や仕事のパフォーマンスまで落ちてしまうような気さえします。(考えすぎでしょうか…)

 私が今現在使っている電卓は、高校入学時に学校側から強制的に購入させられたものなのですが、とても使い勝手がよく自分の手に馴染み、8年目に突入した今では愛着すら湧いています。簿記を勉強し始めたころは(電卓なんて100均のやつでも使えばええが、なんでこがんに高い電卓使わにゃおえんのな)と思っていましたが、簿記検定を受験し始めるころにはそのような考えは消えており、大学に進むころには現在の電卓以外触りたくないとまで考えるようになっていました。

 新品を購入か、それとも修理に出して今の電卓を使い続けるのか…。当初は修理を考えていたのですが、電卓メーカーに問い合わせたところ「修理は受け付けているが、部品交換ではなく本体交換のみになる」とのこと。これでは電卓の買い替えと変わらないので、修理という選択肢は消えてしまいガックリ。悩みを重ねる中で、一度この話について友人に相談したことがあるのですが「電卓なんて100均のやつでも使えばええが、っていうかM+って何?」とそっけない対応を受け、(おえん、こいつじゃ話にならん)と肩を落としたのを覚えています。

 色々考えましたが、結局買い替えはせず、この電卓が動かなくなる日まで使い続けることにしました。もちろん現在の環境を変えたくないという保守的な考えも理由の一つにありましたが、それ以上に私が初めて簿記に出会い、簿記の魅力に取りつかれ、導かれるようにこの仕事を始めるまでの全ての過程を共にした電卓を手放すという選択肢を考えることができなかったのが大きな理由でした。

 余談ですが、この記事を書くにあたり弊社社員数人に電卓について訊いてみたところ、8年以上使っているなど当たり前で、中には20年以上使っている人もいました。私のバイオレンスな電卓の叩き方が劣化の原因であると悟ったので、まずはACボタンやMRボタンを連打する癖をやめたいと思った今日この頃です。