スタッフブログ
2017.03.01
期待の新人
㈱あさひ合同会計 岡山
2月の第一週、兄夫婦が帰省するという情報を聞きつけ、我が岡山家はしばらくぶりの全員集合を成し遂げた。何といってもお目当ては、半年ほど前に生まれた兄の子である。
実に25年ぶりに岡山家に生まれた赤ちゃんは、初孫、初曾孫としての魅力を存分に発揮してくれている。実家では大の大人たちが額を合わせ、兄嫁から母に送られてくる写真や動画を見る鑑賞会が毎日開かれており、ちょっとしたお祭り騒ぎのようだ。母が気遣って送ってくれた、お風呂用の浮き輪を着けて湯船で揺らめく彼の動画は、既に両手では数えられなくなっている。
土曜日の正午、実家に到着すると、何も知らない赤ちゃんが不思議そうな顔で迎えてくれた。初めて抱っこをしたときは、こちらの緊張と彼の眠たさからくる不機嫌が重なり、すぐに大泣きされてしまった。
しばらくして機嫌が良くなってからは、足の上に座らせたままで兄と世間話ができる程にはなった。写真を見るだけではさほど思わなかったが、実際に会ってみると自分の中にも父性らしきものが少しはあることも分かり、万一自分の子ができたとしても可愛がってあげられそうなので少し安心した。
他の大人たちは赤ちゃんの扱いに慣れたもので順番に抱っこをしては好き放題して遊んでいた。父は孫を抱き上げたまま腹筋補助器具を使って腹筋をしていた。上下の揺れと、顔が近づいたり遠ざかったりするのが好評だったらしい。祖父は曾孫が眉間にしわを寄せると、しきりに「この目でわしに命令するんや」と言っていた。「この目で(見られると)わし(は何かを)命令(されているような気分にな)るんや」ということらしいが、ひょっとしたら何か特別な脳波のようなものを受け取っているのかもしれない。
彼のおかげでいつもと変わらないはずの団らんの時間も花が咲いたように明るくなり、あっという間に過ぎ去っていった。
今回の帰省では遠くの方で誰かがお前も早く子供を作れと言っていたような気もするが、一人で作れないのだからしょうがない。遺伝子工学が発達してクローンベビーができる方がひょっとしたら早いのではないだろうか。彼にはいとこよりも弟妹の方が早くできるような気がしてならない。