役員コラム

2025.05.07

習慣は才能を超える 2025

㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美

 スポーツジムに通うようになって3年になります。
 休日にプールで1㎞泳ぎ、平日には2日ほどジムエリアでマシンを使ってウォーキング等の有酸素運動をするのが習慣となりました。

 水泳を始めた頃は、25m泳ぐにも3回くらい足をつけて休まないと苦しくて泳ぎ続けることができず、隣のレーンで平気で泳ぎ続ける人を見て「絶対無理!」と思っていました。しかし、続けていくうちに少しずつ体が慣れていき、いつしか私も泳ぎ続けられるようになりました。習慣は才能を超える、というのは本当だと思います。
 この3年の間には、思ってもいなかった入院と骨折を経験しました。思うように体を動かせない状態が続くと、自分の想像以上に筋力が落ちていくことも知りました。日常生活の中で何気なくできていたこと、例えば、ベランダに行くのに数センチの段差をまたぐことが突如として難しく感じられたのです。その経験から、私にとってジムに行くことはとても切実で、優先順位の高いこととなりました。
 もちろん、平日の仕事終わりにジムに行くことはとても億劫でしたが、30分くらい体を動かして汗を流すと、デスクワークで疲れた頭と体のすべてが洗い流されるような爽快感を覚え、また行きたいと思うようになりました。調べてみると、30分程度の運動で汗を流すと、セロトニンやドーパミンといった幸せホルモンが分泌されるのだそうです。納得です。

 先日、私は60代の仲間入りをしました。自分のライフプランとして70代以降は育てていただいた社会に奉仕活動で恩返しをしたいと思っています。そのためにも10年後に動ける体作りの準備として、レッグプレスを使った筋トレも新たに始めました。これも「絶対無理!」と最初は思いましたが、水泳を始めたときのように、少しずつ体が慣れていくのではないかと期待しています。今まで味わったことのない激しい筋肉痛が数日間続きますが(苦笑)、習慣になることで今後どのように変化していくのか、その過程も楽しみたいと思います。

 「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ。」
 これはイチロー選手の名言です。
 みなさんも10年後の自分のために、何か小さなことを始めてみませんか?習慣にしていくことで、新たな扉が開いていくかもしれません。