役員コラム
2025.01.06
壁の先に
㈱あさひ合同会計 代表取締役社長 藤原 耕司
新年明けましておめでとうございます。
2025年は大阪・関西万博が開催され、未来社会のあり方が問われる年となりそうです。税務・会計分野では電子化・デジタル化がさらに進展し、変革への適応が求められます。皆様の経営と資産を守り、成長へと導くパートナーとして、所員一同、本年も誠心誠意サポートいたします。
昨年は年後半に様々な「壁」が話題に上がった。100万円(住民税)、103万円(所得税)、106・130万円(いずれも社会保険)。これらの課題は以前から指摘されていたが、踏み込んだ検討はされてこなかった(社会保険については一部見直しあり)。しかし、ここにきて、抜本的な見直しの動きが本格化している。良い面ばかりではない。所得税や住民税については、財源の確保や税収減による行政サービスの低下が懸念される。社会保険に関しては、企業の負担増となる内容が織り込まれた改正案になっており、実際にどういった影響があるのか不透明だ。それでも、それら見直しが実際に進むようであれば、時代に即した変革という点で意義があり、大きな転換点になるであろう。動向を見守りつつ、同時に企業として変化に対応できる準備をしたい。
今年は地元岡山のサッカークラブ「ファジアーノ岡山」が、ついにJ1(日本プロサッカーリーグの最上位リーグ)に初参戦する。クラブ創設から20年余りの昨年末、J2からJ1への壁を破った。これまで惜しいところで昇格を逃すシーズンもあり、「このまま昇格できないのでは……」という声もよく聞かれた。私自身も、年に数回スタジアムに足を運ぶ程度で、また、観戦した試合は勝てないことが多く、半ば諦めかけていた(反省)。選手やクラブ関係者、サポーターの皆さんの情熱と努力には改めて敬意を表したい。結果が全てとはいえ、まずはJ1の雰囲気に触れられるだけでも大きな一歩。2月の開幕が今から待ち遠しい。
2025年には、どんな「壁」が破られるだろう。壁はもたれかかっただけでは倒れないし、ただ石を投げつけても崩れない。大切なのは、強い意志と繰り返しの行動。壁にぶつかると痛いし、破ったその先が崖ということもあるかもしれないが、現状維持は停滞。仕事は完璧に、壁の先に広がる未来や世界には完璧を求めすぎず期待を。そう心がけ、1年を大切に過ごしたい。