役員コラム
2024.02.07
ムダな力を抜いて、ゆったりと
㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美
1年前から始めた水泳ですが、クロールで1時間泳ぎ続けられるようになりました。距離にすると2㎞くらいです。ちょうど1年前のコラムで、「週1回、スピードは追い求めず、ゆったり長く楽しく泳ぎたい」ということを目標に掲げていましたが、まさか1年後に目標達成できるとは思っていませんでした。
当時は500mを何回かに分けて泳ぐだけで精一杯というレベルでしたので、いつかは1㎞か2㎞ぐらいは泳げるようになれたらいいなとは思っていましたが、突如泳げるようになりました。
きっかけは、昨年の骨折です。ギプスが外れた直後、いきなり激しく足を使うことには怖さがあり、「足は使わず、手だけを軽く使って漂うくらいにしておこう」と思って泳いでみたところ、手だけでも十分に、むしろ、スムーズに進んでいることに気が付きました。それ以来、いくら泳いでも心拍数が上がることなく、泳ぎ続けられるようになったのです。
長距離を泳ぐコツはムダな力を抜いて、足は極力使わないことだと、かねがね聞いていたのですが、この時コツをつかめたのだと思います。
正直、1㎞とか2㎞泳げる人は屈強な体力の持ち主か、きつい練習を毎日している人が到達する領域だと思っていましたので、自分でも驚きました。まだ満足に歩けず、体力も落ちている状態だったのですから、まさに、ケガの功名です。
今年はバタフライに挑戦しようと思っています。4泳法をマスターし、その時の気分次第で自由自在に個人メドレーを泳げたら、どんなに気持ちがいいことでしょう。
どのスポーツも、最高のパフォーマンスは「ムダな力を抜く」ことで発揮されるのだそうです。これはスポーツに限らず、全てのことに通じる極意なのではないかと思います。
仕事でも力んでいると、余計な抵抗を生み、疲労感が増す割に、はかどらないという悪循環になりがちです。プールで見ていると、バタバタと水しぶきを上げて泳いでいる人より、ゆったり静かに泳いでいる人の方がなぜか早く進んでいきます。「ゆったり」を極めると結果的に早くなるのではないでしょうか。
今年は健康第一で、ムダな力を抜いて、ゆったりと進むことを心がけたいと思います。