役員コラム
2023.11.08
いつも喜んでいなさい
㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美
今年の夏、人生初の骨折を経験しました。
急な大雨が降り始め、駐車場に駆け込んだ際に足首を強く捻ってしまい、外くるぶしの剥離骨折となりました。慣れないギプスと両松葉杖の生活は、ドア一つ開けるのにもひと苦労でした。
職場はリモートワークができる環境が整っていたので大いに助かったのですが、それでも職場の方々には相当な負担をかけることになったと思います。
また、私は仕事以外のライフワークとして、土日に様々な奉仕活動をさせていただいているため、急な事態をうけて、早急に各方面の方々に事情説明と当面のシフト変更の連絡をする必要がありました。当日の夜、やっとの思いですべての連絡を終えて就寝しました。
すると翌日から、私の窮状を聞いた方々から次々と連絡をいただくこととなり、想像以上にいろんな方々が力を貸してくださるようになりました。今年の特別な猛暑にもかかわらず、私の分の奉仕当番の代替、ご自身の仕事がありながらの食料品の買い物、ゴミ出しといった家事のサポートまでしていただくようになり、どれだけお世話になったことでしょう。
心配していた約1か月の骨折生活は、結果的に、心からの「ありがとう」と、笑顔が行き交う毎日となりました。禍のように思えることも、実はこのような至福の一面があることを知りました。
だから、いつも喜んで、どんなことにも感謝で受けとめればいいのだと思います。表面的なことで一喜一憂することもなく、できるだけ上機嫌で、なんだったら面白がるくらいの気持ちで。
また、今まで大した病気もけがもしたことがない私にとって、初めて体の悪い方のお気持ちを学ぶ貴重な機会でもありました。病気や高齢の方々を訪問する奉仕活動もさせていただいているので、不自由な体を経験したことで、よりお気持ちに寄り添うことができるようになるのではないかと思います。どんなことも無駄な経験というのはありません。
「いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。(Ⅰテサロニケ5.16)」
穏やかで幸せに生きる秘訣だと思います。