役員コラム

2023.08.04

これからがおもしろい

 
                                              
                                              ㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美 

今年の10月から開始するインボイス制度、2年間の宥恕期間を経て来年1月からの電子帳簿保存法と、経理業務を取り巻く環境が激変しようとしています。すでに大手の取引先からはWeb形式の請求書や電子契約書でのやり取りもぐっと増えてきていますので、弊社でもデジタルインボイス(請求書)の発行や電子契約書について、準備を進めているところです。半年後はどんな業務フローで、どんなデジタルツールを使って仕事をしているのでしょうか。だんだん楽しみになってきました。

日本では人口の減少に伴い優秀な人材の採用がどの業界も難しく、特に、税務会計業界はかなりの部分をAIにとって代わられるといわれている業界なので、求人しても一昔前ほどの反響がなくなっているのが現状です。だからこそ、デジタル化もAIも自分たちの味方にし、DX化を進めていくのが得策だと思います。どうせなら楽しみましょう。

最近右足首を怪我してしまい、ひと月半ほど慣れないギプスと松葉杖生活で悪戦苦闘することになりました。しかし、コロナ禍のおかげで自宅にテレワークの環境を整えていましたので、自宅から事務所のパソコンにリモートし、会計処理はもちろん給与計算・ネットバンキング・電子申告・請求書発行など、自宅療養しながらほとんどの業務が可能です。ペーパーレスにも取り組んでいましたので、書類はすべてクラウドの中にあり、数回ほどクリックすれば必要書類に到達できます。事務所に届いた書類でもスキャンして、データをクラウドのフォルダーに入れてもらえれば、すぐに確認できますので、出勤しなくても事足ります。

なんと便利な時代なのでしょう。

5年前なら、他の方々に急場の対応で負担をかけつつ、悶々と自宅療養をするしかなかったでしょう。DX化を進めておいて本当に良かったと、身をもって実感しています。

シニアの介護にもIT技術は大きな可能性を持っています。私は50代後半、どっぷりとアナログで育ち、ITにはかなり苦手意識がありますが、私たちこそ、これからIT技術にお世話になっていく世代です。60代を迎える準備として、私自身のITリテラシーの向上をしていくことがマイブームとなりました。

まずは基礎的なことを理解していないと社内のサイバーリスク対策もとれないので、「ITパスポート」の勉強を始めたところです。一つ始めると、次はこれも勉強したいなと思うものがいくつか見えてきました。新しい時代に合わせて、新しい時代に必要な知識やスキルを学びたいと思います。まさにリスキリングですね。

「元気で、そこそこITリテラシーもある60代」を目指していこうと思います。人生はどんどんおもしろくなりそうです。