役員コラム

2023.06.05

天皇賞(春)

㈱あさひ合同会計 代表取締役会長 髙木 正男

久しぶりに京都競馬場に行った。以前から非日常を求めて年に一度くらいは競馬場を訪れていたがコロナもあり、さらに京都競馬場自体が改修工事で2年半休催していたので5年ぶりになる。そのリニューアルオープン後初のGⅠ天皇賞を見に行った。大胆にもGⅠの日を選んだのは、生産者牧場の社台ファームとひょんな縁ができ、社台産駒の有力馬が4頭も出走していたからだ。 結果はシルバーソニックの3着が最高位で、応援したボルドグフーシュは馬群に沈み馬券は儚く散った。

行く気になって確認すると案の定、入場制限あり。絶対抽選でラッキーにも入場券をゲットできたと思い込んでいたが、後から完売は土曜だったと聞かされて5万人分も発券するスケールの大きさに感心した。さらに入場券はQRチケットのみで、入場時にバーコードを各人のスマホでかざして入場する。さすがJRAコンテンポラリーだ。

以前キタサンブラックの大阪杯を阪神競馬場へ見に行った時はゴールまで200m大型ビジョン前という場所で、さながら満員電車で1時間以上もみくちゃにされ疲れ果てた記憶。今回はスタンドから離れた丘の上でもいいから楽に見たいと思い場所探し。2レース前には思ったよりまだ空いていて、4コーナーから直線立ち直った埒からほど近い場所に陣取れた。ファンファーレもはるか彼方で聞こえるくらいだが、蹄の音やジョッキーの気合を入れる声が間近に聞こえ臨場感一杯の良い場所だった。それでも発走直前には立錐の余地も無いという状態になってしまったが。

帰りは満員の京阪電車から丹波橋で近鉄に乗り換える予定が、乗り換えたのは京都地下鉄で車内は一気にガラガラ。ほとんどの人は近鉄に乗った様子。ほっとして隣に座っていた地元の方と昔話をしながら京都駅まで、僅かな新区間(竹田-京都駅)乗車も楽しめて良い思い出となった。

京都はコロナ5類移行直前だったが、人の動きは肌感覚でコロナ前と何も変わらない。新幹線は満員で、外国人(ほぼ欧米系)が半数を占めていた。コロナ影響緩和で様々な指標が改善され、大企業は半端ない好決算の発表が相次いでいる。賃上げができるわけだ。しかし中小企業は一部を除き物価上昇コスト増を価格転嫁でききってない先が多い。

コロナ借入の返済が本格化した今、仮に自社が堅調であっても取引先が破綻すると一気に悪化する不安要素は募る。ぜひ早め早めの対策対応をお願いしたい。社会経済は元には戻らない。この機会をバネに新しい時代に対応したいものである。