役員コラム
2023.01.04
未来に生きる
㈱あさひ合同会計 代表取締役所長 藤原 耕司
明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なご厚誼を賜り、深く感謝申し上げます。
本年も皆様のお役に立てるよう、あさひ合同会計グループ全員で努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年、干支でいう一周前は2011年。
振り返ると東日本大震災が発生し、為替は歴史的な円高水準の1ドル75円をつけ、現在の円安とは対照的。税制はといえば、消費税は当時5%、それが10%かつ複数税率制度となり、今年10月からいよいよインボイス制度が始まる。相続税は資産家向けの税制であったが、その後の大きな改正を経て課税対象者は増え、大衆向けのそれになりつつあり、本年度の税制改正では、相続に関係する贈与制度の変更も予定されている。
次の12年後はどうなっているだろう。
未来を予想することはできないが、同じ環境が続くことはない。
ウクライナ侵攻、中国とアメリカの動向を始めとする地政学、日本での人口減少、多様性の尊重、AIの進化・・・、そうした動きが何かしらの変化を生み、新しい枠組みや価値観が形成され、ひいては私たちの仕事や生き方に影響を与え、それにあわせた対応が求められる。
時に、今の状況が続けば良いのにと思うこともあるが、そうはいかない。
以前、友人が通っていた大学に立ち寄った際「未来を信じ、未来に生きる」と刻まれた石碑が目に入り、しばらく足がとまった。
期待だけでなく不安もある、前進や後退もある。それでも、現状維持ではない未来に意識を向け続けたい。
とはいえ、足元をしっかり見ないとつまずいてしまう。
年男でもあり、干支にちなんで脱兎のごとく駆け抜けたいが、地に足をつけた丁寧な1年を送ろうと年初に誓う。