役員コラム

2022.09.06

税理士は不人気?

㈱あさひ合同会計 副所長 藤原 耕司

税理士に限らない資格業全般に関して、昔から伝わるなぞかけがある。
「資格業とかけて、足の裏についた米粒と解く」その心は?「取っても食えません」

この原稿を書いている8月、年1回の税理士試験が実施される。残念ながら、受験者数はこのところ低迷中。令和3年は、受験者数がピークであった平成17年と比べると約50%減、10年前の平成23年からみて約45%減。

(税理士試験受験者数)

平成17

平成23

令和3

令和4

56,314

49,510

27,299

※令和4年は現時点で公表されていない

税理士試験は合計5科目で最終合格となる科目制(一部免除制度もあり)。合格した各科目の有効期限はなく、少しずつ取り組むことができる。国家資格で、税理士登録後は独立の選択肢もある。それでも不人気?の理由はいくつか考えられる。

  •  就職や転職で売り手市場が続き、“手に職”という意識が低下している。
  •  税理士試験は少しずつ計画的に受験できるが、総勉強時間は2,0003,000時間と言われ、長期戦(合格後も制度改正の勉強が毎年必要)。他方、冒頭のなぞかけのように、資格を取っただけで安泰ということもなく、他の仕事同様、コミュニケーション力や営業力も求められる。これらにより、特に若い方には、いわゆるコスパ(費用対効果)が悪いと思われている可能性がある。
  •  AI等の浸透により、将来仕事の一部が無くなると言われている※

※英オックスフォード大学の2014年の研究論文「雇用の未来」において、「AI等により、10年後には今ある職業の半分が無くなる」とあり、その中に「税務申告書代行者」が上位に位置づけられ、業界でも話題に。

単純作業の多くは段階的に無くなると思われるが、公表された論文のような急激な変化はなさそう。作業の一部は残りそうだし、仕事のやり方は変わりつつあるが、それはどの業界も同じ。毎年変わる税制への対応、税務判断、経営相談、相続相談、IT対応等、仕事は多岐にわたり面白い。お客様の課題解決を通じ、やりがいを感じられる。
(資格取得が全てではないと断った上で)興味がある方はぜひチャレンジして欲しいと思う。

当社内の税理士増という目標に留まらず、業界の裾野が広がって欲しい。
当社に入社希望が無くても結構です、税理士の仕事に関心がある方、お気軽にお問い合わせください(コツコツ仕事をしていれば「食えない」ことはありません!)。