役員コラム

2021.11.05

小さな挑戦

㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美

私の今年の目標は小さな進化に挑戦していくことでした。

新型コロナウィルスの出現によって世界中で激変が起きた昨年、従来のやり方をそのまま続けていたのでは、会社も個人も時代に取り残されてしまうという危機感がありました。そこで2021年は「新しいツールを使ってもっと効率的にできないか?ニューノーマルは?」を探って、小さな進化にコツコツと挑戦していこうと決めました。

まずは、スピーディに意思疎通のできるチャットの活用。事跡が残りますので、口頭や紙のメモでやり取りするよりは断然確実です。デジタル印影化にも取り組んだので、テレワーク中でも請求書発行の依頼を受けたら、迅速にデータで渡すことがチャット内で可能となりました。押印作業も減り、とても快適です。また鍵付きキャビネットに保管している重要書類も、紙ではなくデジタルデータ化することで、確認したいものに数回クリックするだけで簡単に到達できます。他にも給与明細のウェブ配信など、ときめきそうなものからひとつずつ挑戦しました。コロナ前と比較してかなり効率化が進んだと思います。

導入するのも慣れるのも、正直なところストレスの方が大きく、アナログ世代の私には決して楽な取り組みとは言えませんでしたが、あとで振り返った時に、「コロナ禍(ピンチ)をチャンスに変えた」と言えるようにしたいというのが私のモチベーションでした。

オフィスの備品もほとんどのものが20年以上になりますので、経年劣化は否めません。オフィス家具のたぐいも日々進化していますから、大幅にリニューアルをしました。このタイミングを最大限にいかして、思い切った整理整頓もできましたし、すっきり整うと意識も研ぎ澄まされていくようです。

今年もあと2か月。途中で息切れしてしまう時期もありましたが、ひとつ終えて疲労回復もままならないのに、次の新しいことに目を向けている自分に最近気がつきました。コンスタントにやっていると、挑戦する筋肉がついてくるのでしょうか。もちろん失敗もありますが、不具合があれば、その都度、より良い方法を探っていけばいいので、気負わず小さな進化に挑戦することを楽しむつもりで来年もやっていこうと思います。

みなさんの今年の目標はいかがだったでしょうか?少し早いかもしれませんが、ご自身の振り返りの時間を持っていただけたらと思います。より良い来年のために。