役員コラム

2021.02.04

アウトプット

                         

㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美

新しい年が始まりました。新型コロナウィルスの流行は衰える気配もありません。2021年も引き続き、ステイホームの時間が多くなることが予想されますので、こういう時だからこそできる自分育てに注力してみてはいかがでしょうか。 今年最初に読んだ樺沢紫苑氏の「アウトプット大全」という本にこんなことが書いてありました。「自己成長はアウトプットの量に比例する。」

インプットの代表でもある読書が成長のために欠かせないことは、よくご存知だと思いますが、重要なのは、インプットの量よりも、アウトプットの量なのだそうです。

脳に入力された情報は「海馬」というところに仮保存されます。仮保存期間は2~4週間。だから、海馬の仮保存期間中に3回以上アウトプットをすると、長期記憶として残りやすくなるのだそうです。

「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプットです。

もっと具体的に言うと、本を読んで2週間以内に、その内容や感想を友人に話したり、文章を書いたり、内容をもとに実際に行動するなど、3回以上のアウトプットをすると、飛躍的に自己成長につながるのだそうです。これを繰り返すことで、螺旋階段を上るように成長していくのだとか。

さらに堂々巡りを避けるためには、アウトプットで得られた結果を見直し再調整していくという「フィードバック」も加え、「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルを繰り返すことで飛躍的かつ確実に自己成長をしていくのです。

というわけで、私もこの場を活用させていただいてアウトプット中です。 皆さまは自分の10年後のなりたい姿をデザインされていますでしょうか?

20代のうちは特に意識をしなくても、社会にでて仕事を覚えていくことで成長をしていきます。しかし、30代以上になると、成長し続けていくことは難しくなっていくのが現実です。常に10年後の姿を意識して、そこに向かって必要なことを学び(インプット)、実際に行動し(アウトプット)、方向性の見直しを再調整(フィードバック)するサイクルを回していくかどうかで、将来に大きく差が開いていくのではないかと思います。 今は人生100年時代です。それに伴って、長期的なキャリアデザインが必要となります。

コロナ禍の今だからこそ、将来に向けた準備の時期ととらえて、コツコツと自分育ての時間を積み重ねていきたいものです。