役員コラム

2021.01.06

2021年迎春

㈱あさひ合同会計 代表取締役社長 髙木 正男

新年あけましておめでとうございます。幸多き初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また旧年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。

昨年は新型コロナウイルスに翻弄された一年でした。極端に影響を受けた業種だけに限らず直接間接の影響を受けてすべての業種が厳しい経営を余儀なくされました。様々な補助・助成・借入支援等によりなんとか踏みとどまっている、というのが平均的姿だと思います。さらに昨年11月以降今も続く第三波は、コロナとの闘いの長期戦を再認識させられるものとなりました。

感染拡大が続く中でまとめられた2021年度税制改正大綱は、経済活動を支えつつコロナ後の成長につなげようと、デジタルや環境の重視を柱に据えたもので、企業に競争力と変革を促す内容となっています。

コロナ禍での景気テコ入れを最優先として、永年の懸案である財政健全化を棚上げしてまでも経済を支えるため打たれた施策と言えます。税制改正の詳細は春まで待つことになりますが、キーワードは「クラウドを活用したデジタル化促進」「環境を意識した行動」「すべての部分での効率化、生産性向上への変化」だと思います。

日本経済も世界経済も厳しい期間は当分続くものと思われます。もちろんワクチンも諸外国で接種が始まり希望は持てますが、接種の認可を速めたための副作用等の悪影響が出ずに済んでくれるのか、接種効果が出た後の生活がどう変わっていくのか、心配は尽きません。結局、我々企業経営にかかわるものは、当面こういう時期が続くという前提で経営計画や戦略を考えていく必要があります。そのために税制改正も上手く利用したいものです。

人類史上に残るコロナ禍という大変な時期を、将来「今の我々が頑張ったから現在があるんだ」と言われるようになることを信じて、大変ではありますが一緒に頑張っていきましょう。

2021年が皆様にとって良い年となりますよう、あさひ合同会計グループ一丸となって励んでまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。