役員コラム
2020.07.03
TOKYO2020
㈱あさひ合同会計 代表取締役 髙木 正男
2020年7月、本来なら東京オリンピック・パラリンピックが開会していたはずであった。私は、自転車競技トラック種目のチケット2日分がゲットでき、前後の宿まで確保して完璧な準備でその日が来るのをワクワクしながら待つだけの状態だった。それが本当に残念なことに新型コロナの影響で一年延期となり、来年の開催すら予断を許さない状態である。
日本における第一波は、なんとか乗り越えたが、これからの第二波、第三波を睨みながら満足な経済活動や日常生活を送るため、新しい生活様式に対応できるか。日本人だけならできても、五輪は全世界の人ができないと開催にこぎつけられないだろう。
思えばコロナの影響で車や飛行機の利用が減り、化石燃料の排出が減った。地球環境が少しだけ良くなったような気がする。年初までの雪も降らない暖冬のように、異常気象が通常気象と感じる近年だった。それがまだ短い期間ではあるが今年の春から梅雨までの気候は平準さを感じる。春は例年になく春らしく、中国地方の梅雨入りは暦の入梅の日であった。
人類は英知によりなんでもできると思い込み、おごりが頂点となった時、神からの警鐘として新型コロナが発生したような気が。おごりを捨て謙虚に向き合う、反省ができたときコロナを乗り切る対応が可能になるのではないか。
自分を捨てて大変な思いで頑張ってくれている医療従事者やその家族に対しても偏見や差別が残念ながらこの岡山の地においてもあった。これだけ多様性が認められているかと思っている時に、人種差別の問題が顕在化、融合でなく分断に向かわせようとする指導者とか。人類はこんなに未熟だったのか。 この難局を乗り越えるのに我々がすべきことは、心穏やかに相互を認め合い、全人類が限りある地球で一緒に進んでいく気持ちを持つことではないか、と本気で考える。
全てはこの半年が勝負である。人類の成長進化に期待したい。
人類の未来のために、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催ができますように。簡素化でもいい『より速く、より高く、より強く』オリンピックの原点さえ感じられる大会であれば。開催こそが人類の進歩と言えよう。