役員コラム

2019.04.09

新年度と今後の景気対応

  

㈱あさひ合同会計 代表取締役 髙木 正男

新年度
 この4月、あさひ合同会計で一名、ネットリンクスで二名の新卒者が入社した。2月にはあさひに準新卒といえる26歳が入社したのを合わせ、この採用難の時代に大変ありがたく感じている。平均年齢を押し下げてくれる若い人材は、これからの会社の宝である。新しい発想を活かして一日も早く会社の、そしてお客様の役に立つ人になってもらいたいと期待する。
 一通りの仕事が自分ででき、安心して任せられ、信頼が生まれてこそ一人前と言える。
 お客様に喜んでもらえた経験を重ねることで、仕事のやりがいを感じ、そこで満足することなく、さらに上の一流を目指してもらいたい。この日が一日も早くやってくるのを願う。

 お客様のために役立つことで、そのお客様が元気になり、そのことで地域が輝く。これは私たちのグループの理念の一つである。仕事を通して、地域社会に貢献できる人材に育ってもらう。若い人の行動が刺激になって、会社全体が前向きになる。これは会社が良くなるサイクルの始まりである。先輩社員全員がこれを理解し、職場の雰囲気を明るくして、教育担当者だけでなく皆の力で新入社員を育てるように心がけていきたい。

 一流を目指している人材が一人でも多くいる事務所こそが、これからの変化に富んだ時代を乗り越え、お客様の役に立ち、皆が輝いて地域の発展に貢献し続けることができる事務所だと考え、これを目指している。

経済・景気動向、中小企業の対処
 経済・景気動向は、楽観論では改元、東京オリンピック、米大統領選挙、大阪万博までは大丈夫ではないかという考え。悲観論では消費増税、米中貿易戦争、ユーロ圏の失速とかの考え。

 個人的にはプラスマイナスが相殺されて、ギリギリの状態が続くのではないかと予想しているがどうか。一番気がかりなのは中国経済の減速だ。基本的に社会主義経済なので、悪化が表面化しにくいかもしれないが、どこかで矛盾点が噴出して、一気に世界中が悪化することも可能性としてはある。

 急な景気変動下落時の対応は、手元流動性(現預金)を手厚くしておくに限る。今こそ、危機時に唯一頼りになる、手元流動性を普段以上に持つことを「保険」としてお勧めする。金融市場は、マイナス金利で銀行は貸出先と融資量を増やしたくてたまらない時期。預金に置いても運用できないのは覚悟の上で、預金残を増やしておいてはいかがか。