役員コラム
2018.03.01
働き方 ~ランナーズハイ?~
㈱あさひ合同会計 副所長 藤原 耕司
昨今、働き方に関する関心が高まっているが、当社でも今年度の目標の一つに“働き方の見直し”が掲げられている。
その働き方に関してある調査結果が新聞に掲載されていた。その内容はというと、残業時間が増えると幸福度が下がるが、60時間を超えると一転、なぜか幸福度は上昇し、会社への満足度や仕事の意欲も同様に上がるというもの。仕事が好きな方も多いということだろうか。
私はというと、職域上タイムカードによる管理がなく、正確な数字はないが、仮に残業時間を集計すると60時間は越えているはず。期限が短い単発での仕事も比較的多く、夜遅くなることも、休日に仕事することも珍しくない。
一方で、子どもの行事や興味のあるセミナー等に参加するのに平日に休むこともあれば、旅行に行くため時には長めの休みをとることもある。幸いにも、忙しいながら、ある程度自由に業務量を調整できる仕事内容ということ、また、何より仕事が好きということもあり、働く時間が長くなることについてストレスはなく、むしろやりがいを感じることも多い。
他方、そうした感じ方は少数派ということも認識している。
仕事以外のプライベートの時間が最優先と考える方のほうが多数派だろうし、そもそも自身の事情や家族の状況により働き方を制限せざる得ない場合もある。
大切なのは、働き方を一律に決めるのではなく、会社が求める(常識的な)仕事の水準と個人が考える働き方の折合いの中で、柔軟な働き方を多く用意するということ。正解はなく、組織内での協力・理解や給与の設定など考えることもたくさんあり、特に中小企業では言うは易し・・。ただ、個人の生産性をあげながら会社も成長するため、時間をかけて考え、取り組み続けるべき重要なテーマだと本当に思う。
なお、冒頭にふれた記事には、残業60時間以上の方は、幸福度(気持ち)は上昇するものの、一方で食欲がない、重篤な病気・疾患があるという割合が高いという結果も。
識者の「長時間働く方はランナーズハイ(興奮状態になり、疲れを感じない気分になっている)の可能性があり注意が必要」というコメントも紹介されていた。
仕事の捉え方は百人百様でも、共通の前提は健康。良い仕事をするためには、気持ちだけでなく体のケアも必要、とあらためて思いながらこの原稿も休日に書いている。
継続して長く仕事ができるよう、来週は意識して休もう。
ランナーズハイも悪くないけど。