役員コラム

2017.11.01

枯れないクリスマスツリー

㈱あさひ合同会計 取締役 今田 泉美

 アメリカでは11月のサンクスギビングデーが終わると、クリスマスツリーが売り始められるそうです。

 大昔に観た映画のなかで、主人公が本物の木を切ったクリスマスツリーを購入して、ツリーの上の部分と、下の部分を2人がかりで掴んで帰宅するシーンが印象的でした。アメリカではこうやって本物の生木のクリスマスツリーに飾りつけをするんだなあ、と思った記憶があります。
 根を切られたクリスマスツリーは、木そのもののみずみずしいパワーがあるため、しばらくの間はとてもいい香りを放ちます。

 日本ではクリスマスが終わると早々と片づけられますが、アメリカでは年明けまで、そのまま飾られることが多いようです。年が明けてしばらくすると、みずみずしかったクリスマスツリーはさすがに枯れ、緑色だった葉は乾いて茶色くなってしまいます。そうなると、飾られていたすべてのオーナメントが外されて、枯れたクリスマスツリーは大きなゴミ箱に捨てられます。
  このクリスマスツリーは人生にたとえられるそうです。
 「根を切られる」ということは、神さまから離れた生き方を指します。根を切られると、しばらくは自分自身が蓄えてきたパワーで当面はしのいでいけますが、根っこが神さまと繋がっていないため、養分が入らず、次第にみずみずしさは失われ、その人が豊かに実を結ぶことはできません。

 オーナメントが象徴するものは、身を飾る宝石、または、どんな学歴か、どんな家庭を持っているか、どんな役職か、どんな財産を持っているか・・・などを表しています。

 たとえ、どんなにたくさんのオーナメントを身につけていたとしても、その人自身が神様と繋がった生き方をし、心が豊かでないと意味があるとはいえないのです。枯れたクリスマスツリーかもしれません。
  では、神さまと繋がった生き方というのはどういうことなのでしょうか。
 それは、神さまを敬い、自分と同じように周りの人を愛し、全てに感謝ができる生き方のことをいうのではないかと思います。歓迎できない事象や人にも、学びのひとつだと、感謝で受け入れることができるかどうか。受け入れられると、執着から離れて心が自由になります。それができる人は生き方も自然と柔和で謙虚になっていくことでしょう。

 感謝を忘れ、自分が正しいと自信を持っている人は、しばしば人を正そうとします。他人は簡単に変わりませんから、変わらないことに不満を募らせて不機嫌な生き方になります。そうなると、いくらその人が正しくても、心が豊かであるとはいえないのです。

 みんな例外なく、長所もあれば短所もあります。価値観だって人それぞれです。みんな自分の価値観を大切にしていますし、それを他人にも理解してほしいと思っています。
  みなさんがもしそうであるなら、他人の価値観も、自分のそれと同じように尊重できる心の広さ、柔軟さを、今よりもっと豊かに育てていきませんか。
  理解されることを要求するより、まず自ら進んで他人を理解する生き方を、「枯れないクリスマスツリー」のように神様と繋がった、みずみずしい生き方をしていきたいと思います。

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