役員コラム

2017.09.01

桃の3年

㈱あさひ合同会計 副所長 藤原 耕司

 この春にUターンし、約14年ぶりに岡山での生活を再スタートしました。
 前職の税理士法人での勤務中は、東京、大阪で暮らしていました。

 久しぶりに生活する岡山は、駅前の開発は進み、市内にマンションが増え、また、うらじゃの定着など、見える風景もすっかり変わったなぁと感じることがよくあります。

 一方で、岡山で暮らす日常での些細な感覚は昔と変わりません。例えば、“桃”もその一つです。この原稿を書いている時点(8月10日)は、桃が美味しく食べられる時期です。
 東京や大阪では、スーパーに岡山産の桃が置いてあることは意外と?少なく、山梨、福島、和歌山などの桃が多く流通しています。
 岡山ではスーパー等の小売店だけでなく、至る所にある産直販売所で購入できたり、親族や友人からおすそ分けがあったり、お客様から頂戴したものが社内で配られたりと、このところ毎日のように桃を食べています。

 また、“食べる桃”だけでなく、車を持っていない私がよく利用する市電の“MOMO号”、お財布に優しい“ももっこカード”、愛用している県立図書館の“桃のカード柄”など、気が付けば“桃”に触れる機会が多く、そうした時、あらためて岡山で生活していることを実感します。

 仕事の話となりますが、この度、あさひ合同会計グループにおいて、お客様から相談を受ける機会が年々増えている「相続、事業承継、会社の組織再編・M&A」のサービスを提供する新しい事業部を設けました。

 事業部は社内の税理士4名と、元税務署長OBの顧問の先生方(本当に心強い)2名で構成していますが、実際には、お客様のことを一番理解している各担当者も一緒にご相談にのらせていただきながら、皆様のお悩みを解決する一助になりたいと考えています。

 「石の上にも3年」という言葉がありますが、岡山県人の私は「桃栗3年、柿8年」の例えにある、「桃の3年」の気持ちで、3年を目途に、現在の当グループのお客様はもちろん、岡山県全般の地域において、当該新サービスを提供できる体制を敷きたいと考えています。

 ただ、桃(の木)の寿命は短い、とも言われます。
 一過性のサービスで終わることなく、お客様に長く寄り添えるよう、深く、広くしっかり根を張ります。