役員コラム
2017.03.01
桜待ちの季節
㈱あさひ合同会計 取締役 古川 達也
立春も過ぎ、暦の上では春なのですが、一年で一番寒さがこたえるシーズンになりました。この時期は、弊社の一大イベントである確定申告の時期でもあります。平成28年の皆様の事業や所得状況は、順調でしたか?病気や怪我などでお困りになられたことはなかったでしょうか。
確定申告では、医療費の支払いを所得から控除してもらえる医療費控除という制度があります。所内で医療機関の領収書の束をめくりながら、お客様は何も言われなかったのに、前年中に手術をされていたり、入院されていたりといった事実にびっくりすることがあります。
毎年同じように何事もなく平穏な一年が過ごせれば申し分ありませんが、人間の体や事業は理想通りには行きません。毎日、毎日が変化の連続です。
人間は、誰しも確定的な見通しを立てることなどできないという前提に立ち、生活をし、リスクヘッジを考えざるを得ません。もちろん年齢や生活環境の変化などは、大きな要素になりますし、その時が来なければわからないことがほとんどです。
入社早々の時、自営業のお客様から「怪我と病気は自分持ち」という言葉を教えていただきました。若く独身の頃は全くピンと来なかったこの言葉は、50歳を過ぎ若い頃のような体力ではないと痛感しながら、子供の教育にもそれなりの資金が必要になったときに、十分身に沁みました。
この冬の我が家は、ちょっとした緊迫感に包まれています。
理由は、娘の大学受験が終わっていないため。後期日程試験のため、結果発表が3月下旬になってしまいます。1月の終わりに、私がインフルエンザで出勤停止になり、自宅にいなければならなかった時は、大騒動でした。受験生との完全隔離のため、トイレと風呂以外は部屋の外に出ず、食事も一人きりの部屋で食べるという始末。苦労の甲斐あって受験生に感染することがなかったのが幸いでした。今は、言葉一つにもピリピリした状態ですが、最後の最後まで目標に向かって歩み続けて欲しいと切に願っています。
結果は運まかせですが、この冬の努力が、いつか娘の人生を後押ししてくれると信じて、春を待っている今日です。
オヤジは、いつも通り確定申告頑張りマス!