役員コラム
2015.01.01
新しい時代
㈱あさひ合同会計 代表取締役 髙木 正男
新年、あけましておめでとうございます。
昨年の私の新春コラムに「7月からがアベノミクスという言葉が歴史に残るかどうか正念場となる」と載せました。7~9月のGDP数値が予想以上に悪かったため安倍総理は消費税増税時期を遅らせる法律改正とアベノミクス継続を問うという大義で選挙を行いました。おそらくもう一度気合いを入れ直したかったのでしょう。選挙によって積極的とまでいえないまでも信任をもらい元気をつけてアベノミクスを進めていく覚悟は伺えます。
景気回復政策に自信が無かった他の党は消費増税を止める政策で、さらに止めてどうするかを明確に示せなかった政党は敗れた感になりました。しかし、総理は平成29年4月に必ず消費税率を10%に上げる。今回は景気動向条項を外しました。これは残り2年間で絶対に消費税を上げる環境を整える、実質賃金が上がった好景気状態にする、ということを不退転の決意で示したものと私は解釈しています。
国民も将来の日本を考えると単なる縮小均衡では後世代への責任が果たせない、目の前の痛みは嫌だけど子供たちに自分達の付けを増やし続けるべきでない政策を理解し選択したことになります。
我々はこの道を選択したわけですから、中小企業の経営においても、そのことを理解して進めていかなくてはなりません。2年間のうちにアベノミクス第三の矢となる様々な政策が出てくると思います。勿論それに乗っていくのは大切です。減税や補助金についてわが社においても精一杯お手伝いしていきます。しかし、この道を選択した理解はそれだけではないと考えます。
本当に自社にとっての将来を真剣に考えて政策にとらわれない投資が浮かんだ場合、それは独自の成功への道かもしれない。考えるったけ考えた結果なら恐れず信じて前に進んでいかないといけない時代になったと思います。景気後退局面では立ち止まっている選択もある意味有効な舵取りだったかもしれませんが、積極政策がとられ物価が上がっていくと考えられる今後は、立ち止まっていられません。勿論、多少のヘッジは効かせて欲しいとも思いますが。
あさひ合同会計においても今年は次の前進に備える改革を始める年と考えています。勇気をもって進んでいきたいと思います。皆さん、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。誰かが元気にしてくれるのではなく、自分で元気になる時代へ。