役員コラム

2015.05.01

晴れ男

㈱あさひ合同会計 髙木 正男

 風薫る5月、絶好の行楽シーズン、大型連休となった今年のゴールデンウィークは五月晴れだろうか。良い天気に恵まれて皆が活動でき、消費拡大、景気上昇に寄与されることを望む。

 先月初め、久しぶりに妻が土曜日に休みが取れた。せっかくなのでどこか出かけよう。「そうだ京都、行こう」新幹線で見かけたJR東海の観光キャンペーンが頭に浮かんだ。2015年のポスターは平安神宮。そう言えば平安神宮を訪ねた記憶が無い。妻も無いと言う。シーズンの京都有名観光地は、とんでもない人ごみを想像しただけで尻込みしてしまい、さらに歴史に弱い自分としては今まで行き先に選択してこなかった。
 しかし今回は無性に平安神宮の桜に心が動き、ぜひ行きたくなった。朝一番の新幹線に乗れば神苑拝観受付前に到着し何とかなるだろう。ついでに近隣の桜の名所を探すと「哲学の道」ここも二人とも経験無し。4月4日は満開前でも十分楽しめると予想した。
 と、ここで週間天気予報を確認すると土日とも最悪の雨予報、というかほとんどの日がぐずついている。一瞬たじろいだが、ここから思い直し自分の「晴れ男」を信じて土曜日決行とした。一週間前から毎日天気図を見ては気圧配置を予想し土曜になんとか雨が降らない、できれば晴れになるように低気圧や前線の動きを速めるか遅らせるか、念じる。人によれば気がふれているかに思える行為かもしれないが、今まで約40年何度もこうやって天気を導いてきた自負がある。どうにもならなかった確率は経験上僅かだ。

 今回も普通に考えれば奇跡的に、出発前に雨が止み、雨上がりのしっとりとした平安神宮神苑をまだ人の少ない時間にゆっくり楽しめた。さらには、ついでの行き先「哲学の道」も、これでもかこれでもかの桜とそれ以外の花も人が手を入れているにもかかわらず自然感あふれていて本当に素晴らしかった。耳に聞こえる言語が欧米中韓だけで無いインターナショナルで、さすが京都と感じるころには人、人、人。道の終わりとなる銀閣寺入口では道が人で一杯に。銀閣寺へ行くのは諦めて出町柳へ出てゆっくり昼食をとってから早めに帰岡した。夜にはまた雨が降り出した。

 「晴れ男」の力を地域のために使いたい。いやいや岡山こそが「晴れの国」。クール岡山、地方創生、今年を「岡山の創生元年」にすると地域の経済界も県知事も言っている。何とか皆でポジティブ思考で盛り上げて行きたいもの。

 なお、晴れ男の祈念は自己満足の世界に過ぎないので誰かに依頼されてできるものではないと考えているので、あしからず。