相続・事業承継あれこれ

2018.04.01

自社株式は分散していませんか?~株主の権利等~

自社株式は社歴が長くなるにつれ分散しがちですが、会社法における決議要件や株主の権利等を
認識し、会社オーナーに集中させる取り組みを考える必要があります。

1.会社における決議
会社法においては、各決議事項に応じた決議要件が定められています。会社オーナーは最低でも議決権の過半数、できれば議決権の3分の2以上は持っておきたいところです。

  

2.少数株主の権利
会社オーナーが大半の株式を保有し、上記決議に関しては支障がなくても、少数株主の権利が問題になることがあります。
   少数株主の主な権利

その他、1株以上株式を保有している株主には、配当請求権や役員に対する代表訴訟権も認められています(単独株主権)。
経営者が2代目、3代目になると、株式(株主)に関して課題を抱える会社が増えます。
創業者の代から、株主の権利をよく理解したうえで、株主構成を考える必要があります。