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2024.02.08

甥との戦い

 ㈱あさひ合同会計 岡山

 年末年始の休暇は兄夫婦とともに帰省していた甥との戦いの日々だった。

 といっても彼は大都会横浜のシティボーイなので肉弾戦でなく、ゲームでの戦いである。

 黒ひげ、人生ゲーム、ババ抜き、神経衰弱、チンチロリンなどなど。昨年から小学生になり新しいゲームのルールも覚えられるようになってきたが、おいちょかぶは少し難しいようだった。

 負けを繰り返す中からどうすれば勝てるかを試行錯誤することにゲームの面白さがある、という兄の教育方針のもと、大人たちは一切手を抜かないので負けが込むこともしばしばである。最近では勝ちにこだわるあまり“ズル”をすることが見られるようになってきた。咎められる彼の姿を見ながら方向性は違えど考える力の成長を喜びつつ、勝ち負けを度外視してもゲームを楽しめるような余裕のある大人になってくれることを祈るばかりである。

 デジタル世代よろしく、目と鼻の先にいながらオンラインでカードゲームの対戦もした。彼は辛うじて“上”と“下”が書けるようになった程度なので、そもそもカードに何が書いてあるのかわからないことも多く、ルールも怪しいところがある。それでも一見して強いカードをたくさん使って相手をけちょんけちょんに圧倒できたときが一番嬉しいらしい。

 そんな彼との対戦においてわざと負けることは家訓で禁じられているため、いかに気持ちよく納得のいく“負け”を提供できるかが目下最大の課題となっている。今回帰省をして間もなく彼に「一見すると強くないカードたちが組み合わせると開けてビックリ玉手箱」なデッキを披露して“負け”を提供したところ、とても気に入ってくれたようで、それ以降自分も使用したい旨の申し出があった。果ては彼の愛用機と認定されるまでに至る。

 自分を負かした相手の良さを認めて自分の成長に繋げる殊勝な心意気を育む一助になっていれば価値のある“1勝”だったと思う。単に強いから気に入っただけかもしれないが…。来るべき戦いに備えて、新しいネタを仕入れておかねば。