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「親の話」

 両親のかねてよりの希望に応え、徳島県阿南市にある舎心山太龍寺(しゃしんざんたいりゅうじ)を訪れた。太龍寺は、四国八十八ヶ所の霊場の一つであり第21番札所である。しかし、今回の目的は、お参りではなくロープウェーに乗りその景色を共有することだそうである。
 かつて四国八十八ヶ所の巡礼をした両親は、太龍寺ロープウェーから見える景色にひどく感動したらしい。もう一度見てみたい、見せたいという思いから、「連れて行って欲しい」という話になった。前日、美作から私の家にやってきて「大きな川を越えて、高い山を二つも越えてなあ」とうれしそうに話をしていた。私は、この6月のお参りで乗ったばかりなので、「そうじゃな」程度のつれない返事。本当は乗ったことのない弟夫婦や孫に見せたかったのだろうが、今回は予定が合わず残念そうだった。両親はどちらも80歳を越えた高齢者である。父はかなり弱ってきており、徳島までの長距離移動が大丈夫かなといった具合、母は膝を悪くし石段の上り下りができない。

 いろいろな不安を抱えながら、7月2日早朝に出発。この日は奇しくも1年前に私が遍路を始めた日だった。高齢者なので頻繁にトイレ休憩をとりながら途中で徳島第16番札所観音寺に立ち寄った。これは、父母の希望ではなく、私が白衣(びゃくえ)(巡礼用の衣装)の襟に押していただく光明真言の印判が欲しかっただけ。弘法大師の筆跡という言い伝えの梵字のデザインがカッコいい(と私は思っている)。両親の白衣にも押していただいた。「立派な旅立ちの装束ができたが」という私に「まだすぐにゃ逝きゃあせまぁ」という母。「準備は大事じゃろう」と私。息子だからこその話だろうが、こんなやりとりは、いつまでできるかわからない。
  何とか無事ロープウェーに乗車。行きの上りは天気が良く、すばらしい景観だったが、山の天気はすぐに変わる。お寺で大粒の雨に降られ、雷も鳴りだした。ロープウェーに落雷する可能性があるとのことで一時運休。何とか運転再開された時には、山全体が雲に包まれ全く視界がきかない状態になった。真っ白な雲の中を進んで行くゴンドラは、まるで「紅の豚」のワンシーンのようになり、とても感動した。来てよかった!!

 徳島から帰って、両親が我が家にもう一泊した夜のこと。実家の美作にある山や田んぼの話になった。実家近辺の畑ならともかく、利用価値が低く、今後耕作もままならないであろう辺境の田畑や、下草刈も困難な山をどうするかという話。「使わないものは手放さないと固定資産税だけではなく、近隣の人にも迷惑がかかる」という私。「今まで守ってきたものは手放せない」という両親。平行線をたどった議論は結論には至らず、私と弟、男の子の孫2人を招集しての次回会議まで持ち越すことになった。女の子の孫は呼ばれないのかという疑問も残るが、そこは高齢の作州人なので仕方がない。
 これから先、日本各地の山間地域で耕作放棄地や手入れされない山が多発するだろうという報道がなされているが、うちも他人ごとではなかったという話。

平成29年8月
古川 達也

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