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「氷点」

 東京オリンピックが開催された1964年。今から50年前のこと。東海道新幹線が開通し、大きなホテルが我先にと争うように開業し日本は高度成長の真っただ中でした。スポーツ界では、阪神タイガースがセ・リーグのペナントレースを制覇し(次に優勝したのは21年後でした。)、大鵬は前年に引き続き年間4場所で優勝を果たし、シンザンが三冠馬となりました。私が、人間的にも作品的にも、もっともすばらしい作家だと崇拝する三浦綾子さんが「氷点」を朝日新聞に連載し始めたのもこの年でした。

 私は、本を買うのが大好きです。最近の本屋さんのPOPがとても面白い。POPを読んでいると、旧来からの知り合いに「この本面白いよ。読んでみたら。」などと勧められているようで、ついつい何冊も購入してしまい、本棚に読んでいない本がどんどん溜まっていく羽目になります。本が溜まっていく原因は本屋さんのPOPだけではありません。Amazonなどという舶来の24時間営業の本屋さんまで出現して、こちらは自宅で晩酌中でも購入可能なので、勢い本の購入量も飲酒量とともに増加してしまいます。しかも、この本屋さんは私の好みを深く研究・分析されているようで、「この本読んでみませんか?きっとあなたが読みたがってる本ですよ。」とばかりにオススメの本を出してくるから始末に負えません。。。。
もちろん買うだけでなく、本を読むことも大好きです。どんな時でも必ず二冊の本を携帯し、時間があれば本を開いています。二冊持っているのは、一冊読み終わった後に読む本が無くなると無駄な時間を過ごしてしまいそうだから。実際はそんな事はあまりないのですが、読む本が手元にないと不安になります。もしかしたら活字中毒なのかも知れません。人並み以上に読書量はあると思うのですが、需要と供給のバランスが取れていないのか、本棚の未読の本が減ることはありません。これも無くなると不安になるのですが。

「氷点」も長いこと本棚に埋もれていた本の中の一冊でした。数年前のお正月休みに本棚の底の方から「氷点」を探しだし、読んでみました。戦後から東京オリンピックまでの高度成長期を舞台に、キリスト教の「原罪」をテーマにした見事な人物描写と圧倒的なストーリー展開に心が震え、寝食を忘れ一気に読破しました。たまたま、映画「ベン・ハー」を観たり、「処女懐胎」などの宗教画を鑑賞して、キリスト教に興味と憧れを持っていた時期だったこともあり、敬虔なクリスチャンである三浦さんの小説や随筆を読み漁りました。私自身は、クリスチャンとは程遠い罪深い生活を日々繰り返しているわけですが、だからこそ闘病生活を送りながらも素晴らしい小説を世に出し続けた三浦さんを素直に崇拝できたのかもしれません。
彼女の言葉の中で、毎朝私が、朗読を続けている大好きな言葉があります。人間の本質を短い言葉で表したこの言葉を読むと、優しい気持ちになれてとても素敵な一日が過ごせそうな気がします。最後に、その魔法の言葉を紹介します。

 九つまで満ち足りていて、十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、 人間はまず不満を真っ先に口から出し、文句を言いつづけるものなのだ。
自分を顧みて、つくづくそう思う。
なぜわたしたちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう。

平成26年4月
前田 洋一

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