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『言語力を磨く』

 稟議書を頻繁に書くようになって一年が経つ。備品購入時はもちろん、人事その他もろもろの事案について稟議書にする。恥ずかしい話だが、今まであまり書いた経験がなかったので、最初の頃は難儀をした。

 しかし、そのうちに気が付いたことがある。稟議書は物事を考え選択していくトレーニングだということだ。一つの事案に対して、考えられる方法を複数検討し、それぞれのコスト、また得られる効果は何か仮説をたて、一番効果的なものを選択する。

 自分ではわかったようなつもりでいても、文章にしていると新しい発見をしたり、こんがらがっていた糸がすっきりとほどけることがある。やがて数学の証明問題を解いているような爽快感を覚えるようになってきた。人間は言葉で考える。それも文章を書くことで論理的思考力を身に付け、より深く考えていくものなのだということを実感した。もっと言語力を磨かなければ。

 言語力を磨いていくにはどうしたらよいのか。やはり万巻の書を読むことだ。読書しないと自分の考えを的確に表現する語彙を増やすことはできない。語彙が貧困だから、思考力も貧困なのだ。それと、実際に報告書や稟議書などで書く経験を重ねること。それも真剣に取り組む。辞書を引く。専門的な知識を積み重ねるだけでは決して一流にはなれない。

 「ビジネスの世界というのは言葉で組み立てられたバーチャルな世界だ」これは奥山先生の言葉である。頭の中にあるアイデアを整理し、言葉を組み立て、文章で表現していくことが大切だと教えていただいた。例えば経営理念がそうだ。経営者が頭の中で思い描いているだけでは他人にうまく伝わらない。描いている理想像を明文化したものを皆で共有することで、会社の目指す方向性がブレることなく機能していく。言葉は人を束ねる力を持っている。政治も経済も混乱を極めている今の時代には、経営理念を明文化し、原点に立ち返って再確認していく必要がありそうだ。

 なんだかここまで書いてきて、ほとんど奥山先生の受け売りだなあと反省してしまうが、口を酸っぱくして教えて下さっていたことはこういうことだったのかと、今になって腑に落ちることがある。大事なことは受け継いで伝えていかなければならない。

富貴をもってしても 貧賤をもってしても 脅してもすかしても 奪うことができないものを持つ
(安岡正篤 著書引用)

 これはバブルが崩壊した時に手帳に書き写した言葉だ。社会はあっという間に変容するし、崩れる時には瞬時に消えてなくなる。今の時代ともよく似ている。奪うことができないものとは、生きていく知恵とか確固たる信念、いわゆるバックボーンのことであり、そして言語力を磨いていくことがバックボーンを養うことに繋がるのではないかと思う。昨日の自分よりもこれを磨いていくことが、移ろいやすい今の時代を生き抜いていく力になると信じている。

平成21年2月 今田 泉美

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