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『男はつらいよ』

折りにふれて、映画「男はつらいよ」を見直す。主人公、車寅次郎が日本のあちこちを旅して、恋をして失恋する話を見飽きることがない。フーテンとは辞書の解説によれば、言行錯乱、感情激発とあるけれど、若い頃の寅さんは文字通り、その通りで身内にそんな男がいたらさぞかし困ることだろうと思う。自分では“渡世人”と名のったり、“ヤクザ者”と言ったりするが、要するにこの世からはみ出した人間である。その一方で、心優しく、繊細でさえある。山田洋二監督の作り上げたそんな人間の魅力が人を惹きつけて止まない。

しかし、1969年の第1作から、1995年の第48作まで27年間の長きに渡り、馬鹿でろくでなしの渡世人の生き様が笑いと涙を誘って国民的英雄であり続けた理由はそれだけであろうか。30年近い歳月の間に日本も日本人も変わって行った。しかし寅さんは誕生以来全く変わらない。豊かさを求めて、競争しながら忙しく働き、私たちは豊かだといわれる生活を手に入れた。一方寅さんは、渡世のために街頭で小商売はするけれど、儲けようとか資本を蓄積しようとか、商売を大きくしようとかはまるで考えない。その日の宿代と食事代と汽車賃のために少しいかがわしい商品を売るけれど、それは祭礼には欠かせない風物詩程度のことだ。

経済的に豊かになるために、私たちは頑張ったけれど、頑張りながらその一方でそんな生き方になんとなく、疑問を感じ、違和感を覚えたことも確かである。明確に意識してではないけれど、社会に背を向けて生きる寅さんに私たちは共感しているのかもしれない。変わらないがゆえに、寅さんだけが私たちがなくしてしまった古い日本人の感性・生き方をなくしていない。

そして、もう一つ見飽きぬ理由がある。人間のドラマとして豊かなのは当然であるが、それを捨象してもシリーズが長期に渡ったが故に、1970年代から1990年代にかけての時代の記録になっていることである。都会も、全国の地方都市、そして名もない農村・漁村の風景が美しく暮らしが懐かしい。風俗そして30年間の日本の歴史、ドルショック、円高不況、リゾート開発、バブル何もかもが記録されていて繰り返し見て、退屈することがない。何度か観るうちに、隣のタコ社長が経営する印刷会社の社名が「アサヒ印刷」であることを発見して、また一つ親しみを感じたりもする。画面が時の経過と共に輝きを増し続けることだろう。

奥山ユ

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