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『昭和の子供たち』

写真家土門拳には子供たちを写したたくさんの作品があり、高い評価を得ている。

昭和28年、東京の下町「江東」の子供たち、昭和34年、「筑豊」の子供たち、貧しかった時代であるが、瞳を輝かせて生きる子供たちがそこに写されている。

民俗学者宮本常一は、戦後の日本の村々を歩きながら(のべ行程 、16万キロメートルと言われる)、そこに暮らす人々を写真におさめた。そこにも多くの子供たちの写真があって、屈託のない笑顔ばかりだ。

昭和の30年代から40年代、日本は人類史上例のない経済的成長を遂げるけれど、その恵まれた環境の中で、その子供たちは成人し、社会に出て働き、それぞれに豊かさのおすそわけにあずかることが出来た。

右肩上がりの成長、豊かさへの確信、希望があり、そして何より平和な時代であった。そんな時代を懐かしむ時代思潮が見られるが、その時代を正しく評価することはなかなかむつかしいことに思われる。

現在その子供達が60才前後に達した。私もそんな子供の1人である。久しぶりに同級生と再会して愕然とするのは、そんな良い時代を生きて来てさえ、避けることの出来なかった生きるということについてまわる苦労の痕跡を顔や姿に見ることである。

キラキラと輝いていた瞳は年齢を重ねて、60才の相貌に深みを与えているというよりも、老化というだけでは説明のつかない深い疲労感をにじませている、そんな印象を受けることが多い。

昭和の子供たちには、はじけるような笑顔があった。

アフガニスタンやイラクの子供たちの写真を見るとき、同じ瞳を見つけることができる。

そんな笑顔を、今の日本の子供たちは失ったのかもしれない。それはそれで悲しいことである。

一方で、昭和の生き生きとした子供たちが、恵まれた時代を生きて60歳に辿りついてみれば、必ずしもその足跡は安穏なものではなかったように思われる。 

今さらながら、生きるということは大変なことなのだと思い知らされる。良い時代を生きることが、幸せな人生を過ごす上で何の担保にもなり得ないのかもしれない。

それでは今の子供たちはこれからの厳しい時代を生きて、より一層疲弊して老年を迎えるのか。必ずしもそうではない気がする。気がするというより我々の老後よりも充実した老後を彼等が手に入れることに確信さえ感じる。なぜならば、これからの人は年齢を重ねることを上手に学習し、老人学といえるものが確立し、これまでのように無防備に老人になることは少なくなるだろうから。

奥山ユ

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