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『修行時代』

私が経理の道へ入ったのは昭和44年のことで、30年以上も昔のことである。昭和44年と言えば、学生運動が吹き荒れ安田講堂で全共闘と機動隊の攻防戦が行われた年であり、またアポロ11号が月への着陸に成功して人類が始めて月面に立った年でもあった。

当時は電算化の始まる前の時代で経理はすべてペンでの手書きであった。その業務を一言で言えば「転記と集計」作業のみであった。領収書から伝票を起票する。伝票から金銭出納帳へ、出納帳から元帳へ、そして試算表、決算書へと、集計作業をしながら転記が進む。インク瓶にペン先を浸し、快いペンの走る音が終日の友であった。

徒弟時代には限りなく単純作業が望ましい。単純作業の中で、澄み渡っていく心が、どんな世界であれ、その仕事の世界の本質的な部分、そのものに対する感性を習得して行く。そして3年後には任せられて業務上必要になるであろう税法の勉強をその期間心静かにすることができた。

時代が変わって、手書きの経理が姿を消し、コンピューターが処理をするようになって、転記と集計の作業はほぼ完全にその世界から姿を消した。単純作業はなくなった。別の種類の業務、機械のオペレーション、勘定科目の整理等その忙しさは少しも改善されないが、どの仕事も部分的で、つまり一部は機械がそして補完的に人の手が作業するということで全体が見えにくく習熟するレベルと到達点がわかりづらくなった。その上単純な仕事は機械がするため、難しい仕事しか残されていず、いきなり高いスキルが要求されるようになった。何よりも心静かに執務ができにくいように思われる。

しかし、いかなる状況であろうと、その中で自分なりの修行時代のスタイルを確立するしかない。心を研ぎ澄ますこと、今の業務に埋没してしまわず、次のステップを常に想定し、その備えをすること、その2点を特に留意するべきだと思う。

余談だが、私の修行時代には、昼休み同僚と漢字の書き取りをして楽しんだ。特殊な読みの漢字、成句熟語の多くを勉強した。仕事中に勉強することに何の遠慮もなかった。専門家として当然の事と思ったし、周囲もそうみていた。本も競い合って乱読し、世界を広げた。教養主義という言葉が生きていた時代のことだった。いよいよ専門性が要求される時代となり学ぶことの必要性が高まっている。

新しく社会に出られた方には成果の多い「修行時代」を過していただきたいと思います。

奥山ユ

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